初めてのお留守番
金曜日から土曜日にかけて、飼主は実家に1泊帰ることになった。
タミちゃんにとっては初めての、日を超えたお留守番。
ひとりで大丈夫かしら?と数日前からそわそわしっぱなしだった。もちろん飼主だけが。
タミちゃんはいつも通り、主にごはんのことしか考えていない。
「ごはんないかな〜」
作戦としては、金曜日の朝、タミちゃんが寝ているうちに1食分ごはんを作って置いていけば大丈夫と思っていた。
きっと夕方くらいに起き出したら気づいて食べるだろうと、そしたら土曜日の夜のごはんまで時間を空けすぎないでおけるだろうという計算による。
ところが実際に作ってみると、即座に起き出して完食なさった。
完全な計算ミス。
タミちゃんの食欲を侮っていた自分に反省して、もう1食作り直した。
今度は気づかれないよう寝袋から遠くにそーっとごはんを設置。
ごはんに気づかれないようにごはんをあげるって、どういうことなんだ。
そのまま家を出たからいつ頃タミちゃんがごはんを食べたのかは不明だけれど、想像するにわりと早く食べたことだろう。
なんせタミちゃんだから。
土曜日に帰ってきたら、ちゃんと元気でお腹を空かせて待っていてくれた。
「ごはんが帰ってきたもしゃもしゃ」
「なでられようが何されようがごはんがあればいいもしゃもしゃ」
こんなにごはん好きな子のごはん係をあんまりさぼるわけにはいかない。
今日からまた真面目に飼主業を働く。